【生命保険見直し術】 ⑤保険会社を選ぶ!
保険会社の破綻も過去ありましたので、保険会社選びも重要な事項です。
バブル崩壊以降、以下の保険会社の破綻が相次いで起こりました。
過去の保険会社の破綻 |
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1997年4月 | 日産生命 |
1999年6月 | 東邦生命 |
2000年5月 | 第百生命 |
2000年8月 | 大正生命 |
2000年10月 | 千代田生命 |
2000年10月 | 協栄生命 |
2001年3月 | 東京生命 |
2008年10月 | 大和生命 |
保険会社が破たんした場合、生命保険会社であれば「生命保険契約者保護機構」、損害保険会社であれば「損害保険契約者保護機構」という契約者保護の仕組みに加入しているのですが、すべてが保護されるわけではないので、やはり保険会社選びも慎重にしなければなりません。
保険会社の安全度の判断材料として主に『格付け』と『ソルベンシーマージン比率』(支払余力比率)があります。ただし、これらの数値が良いから将来に向かって安全ということにはなりません、自分が加入している保険会社の情報は自身の責任を持ってチェックしてください。
保険会社の≪格付け≫
債務履行能力をA・B・Cなどの記号で表したもので、格付け会社と呼ばれる企業の債務履行能力を調査する専門機関で、S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)やムーディーズ、日本格付投資情報センターが良く知られています。
スタンダード&プアーズ | http://www.standardandpoors.co.jp/ |
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ムーディーズ・ジャパン株式会社 | http://www.moodys.co.jp/ |
株式会社 日本格付研究所 | http://www.jcr.co.jp/ |
株式会社 格付投資情報センター | http://www.r-i.co.jp/ |
e-hokenの保険会社格付けのコーナーをご利用ください。
ソルベンシーマージン比率
大災害など通常では予測できない事態が発生した場合に、保険会社にどれだけ保険金支払能力があるか数値化したもので、決算時に保険会社が公表します。一般的に安全の目安は200%以上と言われていますが、歴史の浅い保険会社は数値が高めに出る傾向があるため、あくまで参考程度に見ていただければよいと思われます。
ソルベンシーマージン比率(%)=ソルベンシーマージン総額÷(リスクの合計額÷2)×100
格付けもソルベンシーマージン比率もあくまで、現時点での安全度を計る数値にすぎません。将来に向かって安心できるというものではありません。過信は禁物です。
保険に加入する場合、「通信販売で加入する」「保険会社に電話して保険募集人を紹介してもらう」「知人が加入している保険募集人を紹介してもらう」「来店型店舗に行って加入する」「インターネットの保険相談により加入する」など色々な加入経路がありますが、余程保険を理解している方でなければ、「通信販売」以外の対面で加入することになると思います。最後に、理想の営業マン像をお話しします。
どんな営業マン(生命保険募集人)から加入するか?
1.商品でなく保険の種類をキチンと説明する人
2.保険料の支払期間をキチンと説明する人
3.加入する保険の優先順位を付けてくれる人
4.「脅す」ような説明をしない人
5.万一の時のやり取り・手続きについて説明してくれる人(出口の説明)
6.保険料が払えなくなったときの事を説明する人
7.保険でよくあるトラブルを説明してくれる人
8.常に契約者に情報提供を行い、契約者がいつでも連絡を取りやすい環境を準備っしている営業マン
(定期的なメールやホームページ)
特に最後の気軽に連絡を取れる営業マンでなければ、加入しっぱなしで、ほったらかされていると、いくら良い保険に加入したとその時は思っても、次第に不満が募り、最後まで続けるつもりで加入した保険契約が途中で解約という事態にもなりかねません。
営業マン選びも、保険を長く続けるために必要な要素です。